「とりあえずやってみよう」で始めて、うまくいかなかった経験はありませんか?
SNSや本で見た方法をそのまま試してみたものの、思うような手応えを感じられなかった。あるいは、途中で体調が優れなくなり、途中でやめてしまった。
そんな経験がある方は、決して少なくありません。
ファスティングは情報が豊富にある一方で、「誰にでも同じように当てはまる正解」は存在しません。
自己流で始めること自体が悪いわけではなく、事前に知っておくべき注意点を押さえているかどうかが、取り組みやすさを大きく左右します。
この記事でわかること
自己流ファスティングで特に注意が必要なのは、準備食・回復食を省略することと、体調不良のサインを見落とすことです。事前に確認すべき点を知るだけで、取り組みやすさが変わってきます。
なぜ自己流ファスティングで思うようにいかないのか
自己流ファスティングとは、専門家の個別サポートを受けず、書籍やSNSなどの一般的な情報だけを頼りに、自分の判断でファスティングに取り組むことです。
「情報は多いのに、自分に合う方法がわからない」という状況
ファスティングに関する情報は、方法も期間も発信者によってさまざまです。
情報量が多いこと自体は悪いことではありませんが、「自分の今の状態に合っているかどうか」を確認しないまま始めてしまうと、途中でつまずきやすくなります。
50代の体は、若い頃と同じ方法では合わないことがある
若い頃にうまくいった方法が、50代の今も同じように合うとは限りません。
体力や回復のスピード、生活リズムが変化している中で、若い頃の感覚のまま急に始めると、体への負担が大きくなることがあります。
エキスパートファスティングマイスターとして、また健診の現場で健康情報に触れてきた経験からも、自己流で進める際は「体の状態を把握すること」を特に大切にしていただきたいと感じています。
自己流の最大のリスクは「やり方」ではなく「自分の状態を知らないこと」
自己流ファスティングでつまずく方の多くは、方法そのものが間違っているというより、自分の体調・関心・目的を把握しないまま始めてしまっているケースです。
まず自分の状態に目を向けることが、最初の一歩になります。
自己流ファスティングで注意したい5つのこと
1.水だけで断食しようとする
水だけで断食を行うと、カロリーだけでなく、ビタミン・ミネラル・たんぱく質といった主要な栄養素も入らない状態になります。その結果、体は不足分を体内の資源で補おうとし、めまいや脱力感、筋肉量の低下、電解質バランスの乱れといった負担が出やすくなります。
長期になるほど安全性は下がっていくため、自己判断での長期実施は避けるべきです。
2.準備食を省いて急に断食する
準備食は、体をファスティングに向けて整えるための大切な期間です。これを省いていきなり断食に入ると、空腹感や体調の変化を強く感じやすくなることがあります。
3.回復食をおろそかにして通常食に戻す
ファスティングが終わった安心感から、いきなり通常の食事や外食に戻してしまうケースは少なくありません。
回復食の期間を丁寧に過ごすかどうかが、その後の体調の感じ方に影響することがあります。
4.体調不良のサインを見落として続ける
強い倦怠感やめまいなど、体からのサインを「一時的なもの」として我慢しながら続けてしまうことがあります。
無理を続けることは、本来のファスティングの目的から離れてしまいます。
5.自分の体調・関心・目的を把握せずに始める
「なんとなく良さそうだから」という理由だけで始めると、自分に合っているかどうかの判断基準を持てないまま進めることになります。
自己流で始める前に、確認しておきたいこと
自分の体調の現状を把握する
持病の有無、服薬の状況、直近の体調など、今の自分の状態を確認することが出発点になります。
準備食・ファスティング・回復食の基本的な流れを知っておく
3つの期間がそれぞれどのような役割を持つのか、全体像を知っておくことで、自己流で進める場合でも見落としを減らせます(詳しくは[03記事]でも取り上げています)。
「いつ専門家に相談すべきか」の判断基準を持つ
すべてを自分だけで判断しようとせず、「この状態になったら相談する」という基準をあらかじめ決めておくことが、安心して取り組むことにつながります。
水以外の飲み物を使う場合、何を見ればいいか
水だけで進めることに不安がある場合、酵素ドリンクなどを併用する方法もあります。
ただし、酵素ドリンクは「酵素そのもの」というより、果汁・野菜抽出物・発酵原料・糖質・添加物などの組み合わせで成り立っていることが多く、中身によって補えるものも負担も大きく変わります。
選ぶ際は、以下のような点を確認しておくと判断しやすくなります。
- 原材料表示の先頭が、果汁や糖類に偏っていないか
- 保存料・香料・人工甘味料などの添加物が多すぎないか
- 栄養成分表示の糖質量・カロリーが、目的に合っているか
私自身は、ファスティング中にKALAという酵素ドリンクを使用しています。
理由は、こうした原材料や製法を自分なりに確認したうえで選んでいるためです。なお、KALAは当方が代理店として販売している商品であることを、あらかじめお伝えしておきます。
どの飲み物を選ぶにしても、「入っているもの」と「どう作られているか」の両方を見て判断することをおすすめします。
体調に不安がある方、持病がある方、服薬中の方は、自己判断で行わず、事前に専門家へ相談してください。
身をすり減らして掴む未来に意味はあるか?

水だけでやった方がよくないですか?
酵素ドリンクは高額ですし、そもそもファスティング中に栄養は必要ないのではないですか?

ほう、ではエネルギーの入ってこない貴様の体は、何をエネルギーに動くというのだ

そりゃ、脂肪ですよ。だから体が絞れるんじゃないですか

脂肪だけを、都合よく使ってくれるほど身体は単純ではない。
何も入らぬ状態が続けば、身体は自らの蓄えを少しずつ切り崩し、今日を生きるエネルギーに変えていくのだ。

えっ、それはどういうことですか。

その過程では、脂肪だけでなく筋肉量にも影響が及ぶことがある。体重だけを見て、うまくいったと決めるのは早い。

自分の見えないところで、そんなことが起きていたんですね……。

体も人生も同じよ。
一見何も問題なく見えていても、その平穏は何をエネルギーとしているのか。喜びか、愛か、それとも寿命を削った『資産の売却』か。
自分自身をすり減らしてつかむ未来に、意味などあるか?
今一度、見つめ直してみるのもよいのではないか。
自己流ファスティングに関するよくある質問
水だけの場合、主要な栄養素が入らない状態が続くため、めまいや脱力感、電解質バランスの乱れなどが起こりやすくなります。
特に長期になるほど安全性が下がるため、自己判断での長期実施は避け、水以外の選択肢も含めて検討することをおすすめします。
自己流そのものを否定するものではありません。ただし、自分の体調・関心・目的を把握したうえで進めることが、取り組みやすさにつながります。
強い倦怠感やめまい、普段と明らかに違う不調を感じた場合は、我慢して続けず、専門家へ相談することをおすすめします。
持病がある方、服薬中の方、体調に不安がある方は、事前の相談をおすすめします。それ以外の方も、判断に迷う場面があれば相談先を持っておくと安心です。
方法自体が誤っていたというより、準備食・回復食を省略していたり、自分の状態を把握しないまま進めていたケースが多く見られます。
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この記事の著者
Towards Tomorrow代表
エキスパート・ファスティングマイスター/健康美容食育士2級(Advance)/ウェブ解析士
50代からの心と体の整え方を、自身の実践経験をもとに発信しています。
ファスティングと食育の両軸で、食欲・体質・生活習慣を整えるアプローチを研究・実践中。
このブログでは、迷いや後悔を抱える自分自身を「弱いもののふ」として表現しながら、完璧ではなくても整え直せる健康習慣についてお伝えしています。

加藤 剛
Tsuyoshi Kato
本記事は健康に関する一般的な情報を提供するものです。医療的な診断・治療を目的としたものではありません。体調に不安がある方、持病がある方、服薬中の方は、自己判断で行わず、事前に専門家へ相談してください。
