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「乳酸菌と書いてあるけれど、どれを選べばいいのだろう。」
「菌の数が多いほうがいいのだろうか。」
「『生きて腸まで届く』と書いてあるものが、いちばん良いのだろうか。」
腸活のために乳酸菌を取り入れてみようと商品を探し始めると、多くの方がここで止まります。
パッケージには聞き慣れない菌の名前が並び、「1000億個」「1兆個」といった数字が大きく書かれ、どれも良さそうに見える。かといって、何を基準に比べればよいのかは、どこにも書いていない。
結局のところ、数字の大きさを比べるだけになってしまい、「これでいいのだろうか」という感覚だけが残る。
そうして選んだものが自分に合っていたのか分からないまま、次の商品を探す方もいます。
この記事では、乳酸菌商品を「効く・効かない」で並べるのではなく、何と何を見比べれば自分の目的に合うものを選べるのかという視点を整理していきます。
読み終えたときに、商品棚やページの前で、見るべき欄が決まっている状態を目指します。
なお、そもそも「なぜ腸なのか」を先に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
この記事でわかること
この記事の一文結論:乳酸菌商品は、菌の数や「生きて腸まで届く」という一つの訴求だけでは比べられません。
属・種・菌株という菌の名前の細かさ、生菌・加熱処理菌・溶菌物という状態、誰を対象に何を目的に調べられた素材か、そして乳酸菌以外を含む商品全体と続けやすさ。この5つを見たうえで、自分が目指す変化に合うかどうかで選びます。
この記事で扱う内容
- 乳酸菌の「種類」とは何を指すのか(属・種・菌株)
- 菌数の表示が示していることと、示していないこと
- 生菌・加熱処理菌・溶菌物の違いと、優劣にはならない理由
- その乳酸菌が「誰の、どんな悩み」を対象に調べられたかの見方
- 糖類・甘味料・添加物を含む、商品全体の見方
- 目指す変化を決めて試し、記録を見直すまでの手順
- それでも選び切れない方への、具体的な選択肢
乳酸菌はどれも同じではない
結論から言えば、乳酸菌は「どれも同じ」ではありません。
ただし、それは「良い乳酸菌と悪い乳酸菌がある」という意味ではなく、調べられてきた目的も、確認されている働きも、菌ごとに別々であるという意味です。
まず、この「別々である」ということが、商品ラベルのどこに表れているのかを見ていきます。
乳酸菌の種類はどう分けられる?属・種・菌株の違い
「乳酸菌」は、特定の一つの菌を指す名前ではありません。
糖を分解して乳酸をつくる、たくさんの菌をまとめて呼ぶときの言い方です。
ですから「乳酸菌入り」と書かれていても、それだけで中身が同じとは限りません。
分かりやすい例が、ヤクルトです。
パッケージには「乳酸菌 シロタ株」と書かれています。
この「シロタ株」こそが、菌の名前のいちばん細かい単位です。
菌の名前は、大きいほうから順に属(ぞく)・種(しゅ)・菌株(きんしゅ)の3段階でできています。
ヤクルト本社の説明にそってシロタ株の正式名称を分解すると、次のようになります。
| 分類 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
| 属 | ラクチカゼイバチルス | 菌の大きなグループ |
| 種 | パラカゼイ | そのグループの中の種類 |
| 菌株 | シロタ株 | 同じ種の中の、特定の一つ |
見慣れない言葉かもしれませんが、実は、この菌には旧名称があります。
ヤクルト本社は、現在の正式名称を「ラクチカゼイバチルス パラカゼイ シロタ株」、旧名称を「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」として併記しています。今も「L.カゼイ・シロタ株」という古い表記を見かけますが、指しているのは同じ菌です。
菌の名前は、分類の見直しによって後から変わることがあります。
人の名前でいえば、属が名字のグループ、種が名字、菌株が下の名前にあたります。同じ名字でも、別の人です。なお「シロタ」は、この菌を発見した代田稔博士の名前に由来します。
菌株の名前は、このように人名がつくこともあれば、番号やアルファベットの場合もあります。
そしてここが重要なポイントですが、研究で「こういう働きが確認された」と分かっているのは、たいてい菌株の単位です。
「ラクチカゼイバチルス属だから」でも「パラカゼイ種だから」でもなく、「シロタ株を使って調べたら、こうだった」という形で分かっています。
ISAPP(国際プロバイオティクス・プレバイオティクス学会)も、同じ種の菌でも、菌株が違えば健康への働きが異なる場合があると説明しています。
ですから商品を見るときは、属や種だけでなく、菌株まで書かれているかを確認します。
ISAPPは、商品ラベルには属・種・菌株を載せるべきだとするFAO/WHOのガイドラインを紹介する一方で、属と種は書かれているのに菌株の表記がないラベルが少なくないことも指摘しています。
ただし、菌株名がないからといって、それだけで問題とは限りません。
このラベル指針は、生きた菌を使うプロバイオティクス商品を対象としたものだからです。
次の章で見るように、生きていない菌体やそれを加工した素材を使う商品では、菌株の番号ではなく素材名で表示されることがあります。
その場合は、素材名と加工状態から中身を確かめます。
乳酸菌の数だけで選んでいませんか?
乳酸菌商品には、「1000億個」「1兆個」といった大きな数字が表示されています。
これは、その商品にどれだけの乳酸菌が入っているかを示す量の情報です。菌数が多いことは商品の特徴であり、選ぶ際の一つの材料になります。
ただし、菌数だけでは、その商品が自分の悩みに合うか、どのような変化が期待できるかまでは分かりません。
乳酸菌は、菌株によって調べられてきた働きが異なります。必要な量も一律ではありません。
大切なのは、単純に数が多いかどうかではなく、どの菌株が、どのような人を対象に、何の変化について、どの量で調べられたのかです。
パッケージに「特定保健用食品」または「機能性表示食品」と書かれている場合は、菌数とあわせて、どのような機能が表示されているかも確認しましょう。
トクホは、食品ごとに有効性と安全性について国の審査を受け、許可された商品です。
機能性表示食品は、事業者が科学的根拠などを消費者庁へ届け出、自らの責任で機能を表示する商品です。届出番号から、根拠となる情報を確認できます。
いずれの表示もない一般食品では、健康機能をパッケージに表示することはできません。
ただし、その素材に研究がないという意味ではありません。菌株名や素材名が分かる場合は、次の項で見る研究内容や、商品全体の情報とあわせて判断します。
つまり、見るべきなのは「何個入っているか」だけではありません。
自分の目的に合う菌株が、根拠のある量で使われているかを見ることが重要です。
乳酸菌は種類によって、腸での働きも違う
違うのは名前だけではありません。何を目的に調べられてきたかが、菌株ごとに違います。
便通について詳しく調べられてきた菌株もあれば、まったく別のことを目的に調べられてきた菌株もあります。
米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、プロバイオティクス(生きたまま摂る菌)について「種類が違えば作用も違うことがある」と述べています。ある菌について、特定の変化が確認されたとしても、同じ属の別の菌や、ビフィズス菌の仲間が同じことをするとは限らない、という説明です。
たとえば、機能性便秘のある成人70名に、6種類の菌を組み合わせたものを4週間とってもらった試験があります。
排便の回数は、週3.3回から6.2回に増えました。ただしこの結果は、その6種類を、その量で、便秘のある人に使ったときのものです。
別の菌、別の量、別の人で同じになるとは限りません。
ですから、研究で「確認された」とされる働きには、いつも4つの限定が付いています。
- その菌株について
- その摂取量で
- その対象者に対して
- その評価項目を測ったときに
一つでも違えば、同じ結果になるとは言えません。
「乳酸菌だから、お腹によい」という言い方が成り立たないのは、このためです。
裏を返せば、4つの条件が自分の状況に近い菌株を探すことが、「選ぶ」という作業の中身になります。
生きて腸まで届く乳酸菌の方が優れている?
「生きて腸まで届く」は、乳酸菌商品でもっともよく見る表現の一つです。
この言葉から、「生きていない菌は意味がない」と受け取る方もいます。
結論から言えば、生きているかどうかは、その商品の優劣を決める基準ではありません。
生きているかどうかは、「何と呼ばれるか」という定義の話であって、「どちらが上か」という話ではないためです。順に見ていきます。
生菌・加熱処理菌・溶菌物は何が違う?
商品に使われている乳酸菌の状態は、大きく3つに分かれます。
- 生菌(せいきん):生きたままの状態で含まれているもの
- 加熱処理菌:加熱などによって、生きていない状態にしたもの
- 溶菌物(ようきんぶつ):菌の体を溶かす処理を行い、菌体やその成分を含む調製物にしたもの
この状態により、呼び名も分かれます。
「プロバイオティクス」は、生きた菌にだけ使う言葉です。ISAPPの定義では「十分な量をとったときに、その人の健康に役立つ、生きた微生物」とされています。加熱処理菌や溶菌物は、ここには入りません。
また、生きていない菌体やその成分には、「ポストバイオティクス」という別の言葉があります。
「その人の健康に役立つ、生きていない微生物、またはその成分からつくった調製物」という定義です。
ただし、ポストバイオティクスと呼ぶには、健康への役立ちが確かめられていることが必要です。
加熱処理された菌なら何でも当てはまる、というわけではありません。当メディアでも、加熱処理菌をひとまとめにポストバイオティクスとは呼びません。
生きているかどうかだけでは、乳酸菌の優劣は決められない
「生きていない菌では意味がないのでは」と思う方は多いのではないでしょうか。
生きた菌なら腸で働き、加熱された菌は何もしない。そんな印象があります。
ところが、同じ菌株を生きたまま使った場合と、加熱処理して使った場合とで、それぞれ確かめた試験があります。
下痢型過敏性腸症候群と診断された成人200名を3つの群に分け、84日間摂取してもらった試験です。症状の重さを点数で測ったところ、生きた菌の群も加熱処理した菌の群も、有効成分を含まないものをとった群より大きく下がりました。
ここで言えるのは、生きていれば優れているというわけではない、ということです。働きは菌株ごとに違い、生きているかどうかは優劣の判断材料になりません。
ただし、この試験は生きた菌と加熱処理した菌を直接比較したものではありませんので、「どちらも同じだけ効いた」とは言えません。言えるのは、生きた菌と加熱処理した菌の双方で、変化が確認された例があるということです。
もう一つ、勘違いされやすい点があります。生きた菌をとっても、その菌が腸に住みつくことはほとんどありません。
ISAPPの解説によれば、大人や子どもで腸にとどまる期間は数日程度で、もともといる菌に取って代わることも、大きく増えることも期待できないとされています。
ここで重要なのは、住みつかないからといって意味がないわけではない、という点です。
同じ解説は、住みつかなくても健康への役立ちはありうると述べています。
つまり、乳酸菌商品は、菌を腸に住みつかせることを目的に選ぶものではありません。継続して取り入れる前提で考える食品です。
その乳酸菌、本当にあなたの悩みに向いている?
菌株名または素材名が分かり、加工状態も確認できた。そこでもう一つ確かめたいことがあります。
その菌が、あなたと同じ悩みを持つ人で調べられているかどうかです。
ここを曖昧にすると、「研究されている素材が入っているらしい」という理由だけで選ぶことになります。
それも一つの選び方ですが、あなたの悩みに向いているかどうかは、別に確かめる必要があります。
その乳酸菌は何に由来する?
乳酸菌の由来はさまざまです。人の腸から採られたもの、発酵食品から採られたもの、植物や海洋の環境から採られたものがあります。
なお、菌株名の記号や番号は、同じ種の中でその菌株を他と区別するための識別子です。
また、由来は、その菌の素性を知るための情報であり、「人の腸に由来するから体に合う」「珍しい環境に由来するから優れている」という判断は、いずれも根拠になりません。
つまり、由来の情報は、「この菌は何者か」を知るために見るものであって、「この菌は優れているか」を決めるために見るものではない、と整理しておくと迷いにくくなります。
その乳酸菌は、どんな人のどんな悩みを対象に調べられた?
「乳酸菌」と一言で言っても、菌ごとに調べられてきたことは違います。
米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、抗菌薬による下痢や腸の感染症、乳児の疝痛などについて研究があると紹介しています。
ただし、どの菌がどの不調に役立つのかは、まだ分かっていないことのほうが多いとも述べています。
調べられた例を、いくつか挙げます。
| 調べられたこと | 対象・研究の概要 | 結果 |
|---|---|---|
| 便通 | 便秘のある成人(4件の試験、いずれも4週間) | 排便の回数が増えたものもあれば、差が確認されなかったものもある |
| 下痢型過敏性腸症候群 | 成人200名(84日間) | 症状の重さを示す点数が下がった |
| 不安 | 動物と人の研究をまとめた報告 | 動物では不安な行動が減ったが、人では確認されなかった |
ここから言えることは3つです。
一つめは、菌ごとに目指している先が違うということです。
便通に向けて調べられた菌もあれば、それ以外を調べた菌もあります。
二つめは、同じ目的でも、菌が違えば結果はそろわないということです。
便通の4件は、どれも別の菌を使い、結果も分かれました。
三つめは、「研究がある」ことと「あなたに起きる」ことは別だということです。
動物で出た結果が人で出ないこともあり、測った項目が自分の悩みと違うこともあります。
つまり、「乳酸菌だから」というだけでは選べません。
乳酸菌ならどれでもよいという選び方では、自分の目的とは関係の薄い菌を選ぶことにもなりかねません。
自分が何を変えたいのかを決め、その目的について調べられてきた菌株や素材を選ぶ。
その方が選ぶ基準がぶれにくく、続ける意味もはっきりします。
菌の研究実績と、商品全体の評価は分けて考える
「この菌には研究がある」と聞くと、その菌を使った商品にも同じ結果が期待できるように感じるかもしれません。
しかし、研究結果は菌の名前だけで決まるものではありません。
研究では、どの菌を、1日にどれだけ摂り、どのような人の、何を調べたのかが決められています。この記事で紹介した試験でも、使われた菌の量は10億個から400億個までさまざまでした。
つまり、研究実績を見るときは、菌株、摂取量、対象者、評価項目をセットで確認する必要があります。
商品に同じ菌が使われていても、研究と同じ量が含まれているとは限らないからです。
まずはパッケージや商品ページで、「1包当たり〇〇億個」など、1回分または1日分の菌数が表示されているかを確認しましょう。
なお、菌数が表示されていない場合、原材料名の順番だけで正確な量を判断することはできません。
原材料名は、原則として使用した重量の多い順に表示されますが、菌を含む原料には菌体以外の成分が含まれることもあるためです。
しかし大切なのは、菌数が多いかどうかだけではありません。研究で使われた菌株や量と、実際の商品に含まれる内容がどの程度対応しているかを確認することです。
さらには、味や形状、乳酸菌以外の配合成分、摂り方、続けやすさも含めて、商品全体を見る必要があります。
菌の名前は、商品を選ぶための入口です。それだけで、その商品の評価が決まるわけではありません。
乳酸菌だけでなく、商品全体を見て選ぶ
ここまでは、乳酸菌そのものの見方でした。
ただ、実際に口に入れるのは菌単体ではなく、商品です。しかも、続けるつもりなら毎日取り入れることになります。
乳酸菌の欄だけを見て決めてしまうと、商品全体としては自分に合わないものを、毎日続けることになりかねません。
毎日続けるなら、糖類・甘味料・添加物も見て選ぶ
乳酸菌商品の原材料には、乳酸菌のほかに、糖類や甘味料、添加物が並んでいることがあります。飲みやすくしたり、品質を保ったりするためです。
当メディアでは、糖類や甘味料、添加物が入っていること自体を、商品の良し悪しを決めるものとは考えていません。どれも、役割があって使われているためです。
確認する際は、入っているかどうかだけではなく、自分が避ける必要のある成分がないか、過去に体に合わなかったものが使われていないかも併せて確かめます。
そのうえで、表示から分かる内容と、毎日摂る量を確認します。
- どのような糖類、甘味料、添加物が使われているか
- 1日に何包・何粒を摂り、表示上どのくらいの栄養成分を摂ることになるか
乳酸菌商品は、毎日続けて摂ることを前提にした食品です。普段の食事や飲み物から摂っている糖類も合わせて、1日の合計で考えましょう。
甘味料のなかには、糖アルコールと呼ばれるものがあります。ソルビトールやマルチトール、キシリトールなどが、これにあたります。
糖アルコールは、摂り過ぎると体質によって一時的にお腹がゆるくなることがあります。お腹の調子を気にして選ぶのであれば、原材料表示を確認しておきましょう。
栄養成分表示の欄には、原則として、熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量が表示されます。
糖類の量は、表示されている商品もあれば、そうでない商品もあります。炭水化物の量だけでは、そのうち糖類がどれだけかまでは分かりません。
添加物は、名称が表示されていても、どれだけ使われているかまでは分からないことがあります。
その場合は分かる範囲で確認し、判断に迷うときは販売元へ問い合わせるのが現実的です。
持病がある方、服薬中の方、食物アレルギーのある方は、原材料表示とアレルゲン表示を確認してください。
乳酸菌商品でも、乳成分を含む原料が使われていることがあります。
控えるよう指示を受けている成分がある場合や、飲み合わせに不安がある場合は、自己判断せず医師または薬剤師にご相談ください。
粉末・粒・飲料など、続けやすい形で選ぶ
乳酸菌商品には、粉末、粒、カプセル、飲料、ヨーグルトなどの形があります。形が違うと、摂るときの手間、味、保存の仕方、持ち運びやすさが変わります。
どの形が続くかは、味の好みだけで決まるものではありません。朝に支度の時間があるか、外出が多いか、冷蔵庫に置き場所があるか。1日の動き方によっても変わります。
| 形 | 続けやすい場面 | 続けにくくなりやすい場面 |
|---|---|---|
| 粉末 | 水や飲み物などに混ぜ、食生活の一部として取り入れたいとき | 商品によっては、味や溶かす手間が負担になるとき |
| 粒・カプセル | 計量せず、持ち歩いて続けたいとき | 粒やカプセルを飲み込むこと自体が負担なとき |
| 飲料 | そのまま飲めて、習慣にしやすいとき | 持ち運びや保管、1日あたりの費用が負担になるとき |
| ヨーグルトなどの食品 | 食事の中に自然に組み込みたいとき | 冷蔵保管や買い足しが続かないとき |
1日あたりの費用も、あわせて確認しておきます。
総額ではなく、1日いくらか。毎日の出費として重いと感じる金額であれば、目的がはっきりしていても続きません。
続けられる形かどうかは、商品の良し悪しとは別の話です。
中身に納得できても、続けられない形は、あなたにとっての選択肢になりません。
形と味、そして1日あたりの費用が、自分の生活に無理なく収まるかを確かめます。
乳酸菌は万能ではない。だからこそ、なりたい自分に合わせて選ぶ
乳酸菌は、誰にでも同じ変化をもたらす万能なものではありません。
菌株ごとに調べられてきた目的や対象が違い、同じ菌を取り入れても、感じる変化には個人差があります。
だからこそ、商品を選ぶ前に、自分の側の基準を決めておくことが大切です。
まずは、乳酸菌を取り入れる目的を決める
乳酸菌を取り入れる目的は、人によって違います。
お腹の調子を整えたい人もいれば、便通が気になる人、肌や毎日の調子を整えるきっかけにしたい人もいるでしょう。
大切なのは、乳酸菌ならどの商品でも、これらすべてに応えてくれると考えないことです。
まずは、自分が何のために乳酸菌を取り入れたいのかを決めましょう。
目的がはっきりすれば、その商品が、自分が求めているものと合っているかを判断しやすくなります。
目的に合う変化があるか、まずは4週間を目安に試してみる
目的を決め、商品を選んだら、一定期間試してみましょう。
この記事では、4週間を最初に振り返る目安とします。
ただし、4週間続ければ効果が分かる、という意味ではありません。始める前と比べて、自分が望んでいた変化があったかを振り返るための期間です。
試すときは、次の流れで進めます。
- 始める前の状態を簡単に記録する
- 試す商品は一つに絞る
- 目的に関係する変化を記録する
- 4週間後に、始める前と見比べる
- 続けるか、変えるか、やめるかを決める
例えば、お腹の調子を整えたいのであれば、便通やお腹の張りなど、自分が気になっていた状態を振り返ります。
肌や毎日の調子が目的なら、最初に気になっていたことがどう変わったかを見てみましょう。
細かな項目を数多く追う必要はありません。自分が乳酸菌を取り入れた目的に対して、どのような変化を感じたかが分かる程度で十分です。
体調は、食事、睡眠、ストレス、服薬、季節などにも左右されます。そのため、変化があっても、乳酸菌商品だけが理由だと断定することはできませんのでご注意ください。
なお、体に合わないと感じた場合は、4週間にこだわって続ける必要はありません。
便秘や下痢、腹痛などが長く続く場合や、症状が強い、悪化している、血便がある、原因の分からない体重減少がある場合は、商品を試し続けず、医療機関へご相談ください。
流行りに振り回されず、自分の変化を基準に選ぶ
乳酸菌の分野では、さまざまな菌や商品が次々と話題になります。
新しいものを見かけると、今の商品よりよいのではないかと気になることもあるでしょう。
しかし、新しさや話題性は、その商品が自分に合うことを示すものではありません。
途中で次々と商品を変えてしまうと、どの商品を試したときに、どのような変化があったのか分からなくなります。
気になる商品を試すこと自体に問題はありません。ただし、試すときは一つずつ。
試している間は、最初に決めた目的を変えず、始める前の状態と見比べます。
話題になる菌や商品は変わっても、自分が感じた変化は、次の商品を選ぶための判断材料として残ります。
大切なのは、周りの評価に合わせることではありません。
自分が何のために乳酸菌を取り入れたのかを忘れず、自分の変化を見ながら選ぶことです。
「一番いいもの」を探しているうちは、選べない

健康のために腸活を始めようと思い、乳酸菌を選んでおりますが、調べるほどに分からなくなります。

で、あるか。では聞くが、貴様は何を基準に探しておる

それは……一番いいものを

誰にとってじゃ

誰にとってって、自分にとってですよ。

口コミの数、売れ行きの順、人が良いと申したもの。貴様が基準としておるのは、他人の価値観じゃ。

しかし、闇雲に選んで失敗するよりは、よいではないですか?

他人の評価を参考とすること自体を否定しているのではない。
自分の基準を持っておらぬことが問題だと申しておる。

自分の基準……ですか。

そうじゃ。たとえばその乳酸菌、他人には合っても、貴様にも同じように合うと言えるのか?

……それは

これは菌の話だけではないぞ。
貴様は暮らしのすべてを、そうやって選んではおらぬか。人が良いと言うたから。皆がそうしておるから。大切なのは、他人が何を選んだかではない。
貴様自身がどうなりたいか、そこに自らの意思があるかどうかじゃ。

私自身の….意思。

よいか。自分の基準を持たぬ者は、何を選んでも他人の答えを追い続ける。
乳酸菌も、仕事も、生き方も同じじゃ。
己の基準を持つ者だけが、自ら選び、自分の人生を生きることができるのじゃ
それでも迷うなら、目的に合わせて選ぶ
ここまで読んで、選ぶ基準は分かった。それでも、最初の一つを決められないと感じる方もいるかもしれません。
ここからは、当メディアで取り扱う乳酸菌を含む2つの商品を、目的と取り入れ方の違いから紹介します。
どちらが優れているということではありません。
乳酸菌とともに、大麦若葉や植物由来成分も毎日の食生活に取り入れたい方にはGREEN MONSTER。
4種類の乳酸菌素材を、粒タイプで取り入れたい方にはリセットフローラ プレミアム。
それぞれの特長を見ながら、自分の目的に合う方を選んでください。
毎日の食生活に乳酸菌を取り入れるなら、GREEN MONSTER
GREEN MONSTERは、乳酸菌に加えて、大麦若葉、植物由来成分、ミネラルを組み合わせた粉末タイプの商品です。
- 形状:粉末・個包装
- 内容量:1包3g、30包入り
- 価格:税込6,480円
- 摂取目安・飲み方:1包を100〜200mL程度の水、または常温の飲み物に溶かす
- 期間の目安:約30日分
- 1日あたりの費用:216円
- 乳酸菌素材:FK-23、LFK、TN-3
- 乳酸菌:1包に1000億個
1日1包で計算した場合、商品代は1日216円です。
乳酸菌だけでなく、大麦若葉や植物由来成分、ミネラルも一緒に取り入れられるため、毎日の食生活を整える習慣として続けたい方に向いています。
水や飲み物にさっと溶け、料理にも取り入れられます。個包装で持ち運びやすいため、自宅だけでなく外出先でも手軽に続けられます。
より本格的に乳酸菌で腸活に取り組むなら、リセットフローラ プレミアム
リセットフローラ プレミアムは、GREEN MONSTERに配合されているFK-23、LFK、TN-3に加え、ラクトバチルスも配合した粒タイプの商品です。
- 形状:粒タイプ
- 内容量:90粒
- 価格:税込19,440円
- 摂取目安・飲み方:1日2粒
- 期間の目安:約45日分
- 1日あたりの商品代:約432円
- 乳酸菌素材:FK-23、LFK、TN-3、ラクトバチルス
- 乳酸菌数:1日2粒に1兆個以上
4種類の乳酸菌素材と、1粒約5,500億個という設計で、乳酸菌を中心とした腸活にしっかり取り組みたい方に向いています。
粒タイプなので、飲み物や料理を用意する必要がなく、決めた量を毎日の習慣として取り入れやすいことも特長です。
GREEN MONSTERは、乳酸菌とともに大麦若葉や植物由来成分などを毎日の食生活に取り入れたい方へ。リセットフローラ プレミアムは、4種類の乳酸菌素材を配合し、乳酸菌を中心に腸活へしっかり取り組みたい方へ。
単なる粉末と粒の違いではなく、どのような目的で乳酸菌を取り入れたいのかによって、選ぶ商品が変わります。
商品の中身と1日あたりの費用を確認し、自分が目指す変化と、取り組み方に合う方を選びましょう。
これらは健康食品であり、疾病の診断、治療または予防を目的とするものではありません。
体質や体調に合わないと感じた場合は使用を中止してください。
持病がある方、医薬品を使用している方は、事前に医師または薬剤師へご相談ください。
まとめ:乳酸菌を選ぶときに見る、5つのポイント
乳酸菌商品を選ぶ前に、まずは、「自分は何のために乳酸菌を取り入れたいのか」という目的をはっきりさせましょう。
目的が決まっていれば、菌の数や口コミの多さだけに振り回されず、自分に必要な商品を選びやすくなります。
目的が決まったら、その目的に合う商品かどうかを、次の5つのポイントで確認しましょう。
- 菌の名前
生菌は属・種・菌株、加熱処理菌などは乳酸菌素材の名称を、表示されている範囲で確認する。 - 乳酸菌の状態
生きた菌なのか、加熱処理された菌なのかを確認する。どちらが優れているということではなく、性質の違いとして見る。 - 自分の目的に合っているか
自分が望む変化と、商品の表示や説明が合っているかを確認する。 - 商品全体の中身
乳酸菌だけでなく、糖類、甘味料、添加物、その他の配合成分まで確認する。 - 続けやすさ
形、味、取り入れ方、1日あたりの費用が、自分の生活に無理なく収まるかを考える。
商品を選んだら、4週間を最初の振り返りの目安にして、始める前の状態と比べます。
目的に合う変化があったかを確認し、続けるか、変えるか、やめるかを判断しましょう。
変化が分からなかったことも、次の商品を選ぶための判断材料になります。
大切なのは、誰かにとっての「一番いい乳酸菌」を探すことではありません。
自分がどうなりたいのかを決め、自分の変化を見ながら選ぶことです。
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乳酸菌の選び方に関するよくある質問
菌数は比較材料の一つですが、多ければよいとは限りません。
生菌を使った商品では、表示されている数が製造時のものか、賞味期限まで保証されたものか、また複数の菌株の合計なのかによって意味が変わります。
加熱処理菌なども含め、数の多さだけでは、自分の目的に合う商品かどうかは判断できません。菌株や乳酸菌素材、摂取量、どのような人を対象に何が調べられたのかをあわせて確認しましょう。
「生きて腸まで届く」ことだけで、優れた商品とは判断できません。
生菌と加熱処理菌は、優劣ではなく性質の違いです。プロバイオティクスは健康上の利益をもたらす生きた微生物、ポストバイオティクスは健康上の利益が示された不活化微生物や、その成分を含む調製物と定義されています。
ただし、加熱処理された菌がすべてポストバイオティクスに当たるわけではありません。
同じではありません。
同じ属や種の乳酸菌でも、菌株、摂取量、対象者、評価項目が違えば、確認された結果を別の商品へそのまま当てはめることはできません。
「乳酸菌入り」という表示だけでなく、どの菌株や乳酸菌素材が、どのような条件で調べられたのかを確認することが大切です。
期間だけで判断できるものではありません。この記事では4週間を「記録を見直す最初の区切り」としてご案内していますが、4週間で効果が出る、あるいは効果を判定できるという意味ではありません。自分が決めた目的に関係する変化を、始める前と見比べ、続けるか、変えるか、やめるかを考える目安としてお使いください。
まずは、使われている菌株や乳酸菌素材、商品の説明が自分の目的に合っているかを確認しましょう。そのうえで、保管方法、味、取り入れ方、1日あたりの費用などを比べ、無理なく続けられる形を選びます。食品、粉末、粒という形だけで、優劣が決まるわけではありません。
症状が長く続く、強い、悪化している場合や、血便・原因の分からない体重減少などを伴う場合は、商品を試す前に医療機関へご相談ください。この記事は、症状の原因を判断したり、受診に代わる方法を示したりするものではありません。持病のある方、服薬中の方は、医師または薬剤師にご相談ください。
参考資料
- NCCIH(米国国立補完統合衛生センター)「Probiotics: Usefulness and Safety」 https://www.nccih.nih.gov/health/probiotics-usefulness-and-safety
- Hill C, et al. “Expert consensus document. The International Scientific Association for Probiotics and Prebiotics consensus statement on the scope and appropriate use of the term probiotic.” Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology. 2014. PMID: 24912386 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24912386/
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本記事の内容は、一般社団法人分子整合医学美容食育協会で学んだ知識と、エキスパートファスティングマイスター/健康美容食育士2級としての知見をもとに、乳酸菌商品を選ぶ際の考え方を整理したものです。医師による監修を受けたものではなく、診断・治療の代わりになるものではありません。
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この記事の著者
Towards Tomorrow代表
エキスパート・ファスティングマイスター/健康美容食育士2級(Advance)/ウェブ解析士
50代からの心と体の整え方を、自身の実践経験をもとに発信しています。
ファスティングと食育の両軸で、食欲・体質・生活習慣を整えるアプローチを研究・実践中。
このブログでは、迷いや後悔を抱える自分自身を「弱いもののふ」として表現しながら、完璧ではなくても整え直せる健康習慣についてお伝えしています。

加藤 剛
Tsuyoshi Kato
本記事は健康に関する一般的な情報を提供するものです。医療的な診断・治療を目的としたものではありません。体調に不安がある方、持病がある方、服薬中の方は、自己判断で行わず、事前に専門家へ相談してください。
